2019年4月18日木曜日

標準報酬月額とは



健康保険や厚生年金保険に加入している場合、毎月の給与から保険料が控除されます。

この記事では、給与から控除される社会保険料はどのように決まるのかを簡単にご説明いたします。

社会保険料とは


健康保険や厚生年金保険をまとめて社会保険料といいます。

給与の支給額が人それぞれ違うように、社会保険料の金額も人それぞれ違います。

原則として、給与の支給額が大きいと比例して社会保険料も大きくなります。

社会保険料は、保険料を決定するときに基準となるものがあります。

それが標準報酬月額です。


標準報酬月額とは


標準報酬月額は等級で表した「標準報酬月額表」を用いて、報酬月額(毎月支給される給与額)が、どの区分に該当するかで金額が決まります。


報酬月額とは、基本給と各種固定手当(通勤手当や役職手当など)また、各種変動手当(残業手当や歩合給など)を含んだ金額です。


標準報酬月額の決定


標準報酬月額は、事業主が日本年金機構に報酬月額を提出することで決定します。

では、事業主はいつ報酬月額を提出するのでしょうか


資格取得時の決定


新しく従業員を雇用し、社会保険料の加入手続きをするため、雇用契約した報酬月額を提出します。

このことを「資格取得時の決定」といいます。


定時決定


事業主は毎年7月に、社会保険加入者の4~6月の3ヶ月に支給した各種手当を含む給与の金額を日本年金機構へ提出します。

その提出内容から標準報酬月額が決定されます。

このことを「定時決定」といいます。


随時改定


標準報酬月額が決定した後、給与の金額が大きく変わった場合には、標準報酬月額の変更手続きのが必要となります。


この大きく変わった場合とは、現在の標準報酬月額より2等級以上の差があるときや、固定的賃金(毎月決まって支給される金額)に変動があったり、変動してからの3ヶ月の支払基礎日数が17日以上あることなどです。



賞与の標準報酬月額はどうなる?


賞与も給与と同じく社会保険料が控除されますが、賞与の場合は、1回の支給額に対して該当する標準報酬月額に保険料率をかけて保険料をもとめます。


まとめ


標準報酬月額は、社会保険料を決める際の基準となります。

決定した標準報酬月額は、給与に大きな変動がない限り1年間その金額です。

そのため、標準報酬月額が適正な金額でないと、社会保険料の個人負担額に影響が出ますので気を付けましょう。

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